十種神宝 学校の基礎・基本

公立の義務教育の学校に永きにわたりお勤めだった稗田先生の、若い先生方への昔語りです。学習指導要領や、それに伴って変わってきた先生たちの意識や授業のことなど、教育現場に起こってきた今や昔のことどもを書き記していきます。

 義務教育の現場に長くお勤めだった稗田先生からお聞きしたことどもを、拙いながらもまとめてみました。
 不易流行という言葉があります。この、教育の"流行"の中から、自分だけの"不易"を見つけていただければ、これに過ぎる慶びはありません。
                                   十種神宝 主人 太安万侶

 このブログで紹介した教材の学習プリントを作成しています。興味のある方はご覧下さい。https://kandakara.booth.pm/

モチベーションの高さ=目標の魅力×達成可能性

モチベーションの高さ=目標の魅力×達成可能性であるというブルームの「期待説」に基づき、小笹芳央氏は『モチベーション・リーダーシップ 組織を率いるための30の原則』(2006 PHP新書)の中で「目標の魅力」と「達成可能性」それぞれについて、四つの要素を考えています。これを学級経営に置き換えて説明します。

何度も言いますが、最初からリーダーである生徒はいません。経験を通してリーダーになるのです。
いつリーダーになってもよいように、日常から全員にリーダーの役割をふってその仕事に慣れさせていく必要があります。

本当は小学校からこのような指導をしておくべきだと思います。

次の点に留意してモチベーションを高め、いつリーダーになっても臆さない生徒たちを育成していきましょう。

「目標の魅力」値を高める

1 ラダー効果
与えられた仕事と学級目標などの上位の目標との関係を示すことで、仕事に意味を持たせます。
今の仕事は雑務ではなく、これをやれば学級目標などに近づくのだということをわからせるのです。

2 オプション効果
やり方など具体的なことは生徒に選ばせます。(考えさせるのではありません。)
何かを「選ぶ」という行為はモチベーションを向上させます。
自分で選ぶことによって満足度、納得感を高め、自己責任の意識も生まれます。逆に自分で「選べなかった」ものに対しては満足感や納得感を得ることができず、責任意識の芽生えません。

3 サンクス効果
自分は全体に貢献しているという実感をもたせます。
具体的に「誰に・どのように」貢献しているのか「誰の・どんな活動と・どのようにつながっているか」などを説明し、リアリティをもたせます。

4 スポットライト効果
全員の前で具体的に褒めることによって、注目させ主役にします。この時なるべくその生徒の名前を言うことで大きな効果が期待できます。

「達成可能性」値を高める

1 マイルストーン効果
マイルストーンとは一里塚のことです。途中の目標を示すことで「何をいつまでにやればよいか」がはっきりとわかり、この積み重ねをしていけば最終的な目標や成果に近づくという安心感を与えます。技術・家庭科や美術科などの作業的な学習でよくやる手法ですね。

2 フィードバック効果
取り組みや結果を評価します。「自己の客観的な評価を知ること」は向上へのモチベーションを刺激しますし「先生はちゃんと見ていてくれる」という信頼も生まれます。

3 ロールプレイング効果
「自分ではない誰かの役割を疑似体験させることで、他所あの視点を獲得させる」というロールプレイングの手法です。
「自分がリーダーだったら」「自分がリーダーから何か言われる側だったら」と、違う立場の者になりきらせると、新しい視点が生まれ、協調性も身につきます。

4 ナレッジ効果
   みんなでノウハウを共有します。すると、その生徒にとって初めて取り組むことでも、前例があるので安心です。
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これらをうまく組み合わせ、リーダーになった生徒に「やってよかった」という気持ちを持たせ、誰がいつリーダーになってもよいようにしておきましょう。

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『ガラスの仮面』(美内すずえ)というマンガがあります。1970年代に始まり、途中休載期間を除いても40年以上続いてまだ完結していない『こち亀』以上のバケモノです。

(そういえば魔夜峰央の『パタリロ』も長いですね。少女マンガは月刊なので息が長いのでしょうか。)

主人公は平凡な一人の少女、北島マヤです。彼女は演劇への熱い情熱をたぎらせ、才能を開花させていきます。そして演劇界のサラブレッド、姫川亜弓と競いながら幻の名作「紅天女」を目指すという物語です。
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©美内すずえ/講談社

北島マヤは「恐ろしい子」と言われるほど優れた演技の才能を持っています。
しかし、クラスのリーダーになる生徒というのは、私たち教師と同じで生まれ持っての才能は関係ありません。
「役割を演ずる」という点から考えるとリーダーシップを発揮できる生徒というのは「自分の役割であると認識している」生徒ならば誰でもできることだと思います。私たちと同じく「立場」が人を作るのです。

ハイリスク・ローリターンであるリーダーの役割を演じさせるためには、リーダーという「立場」を理解させ、モチベーションをあげてやることが大切だと思います。(私たち大人でも同じですよね。)

「ああ、面倒な仕事だったけど、やって良かったな」というやり甲斐を感じれば、次も「やってもいいかな」と思うわけです。逆に言えば、私たち教師は、生徒にM機能をメインにしたクラスのリーダーをお願いする以上「やった甲斐」を感じてもらえるようにする責任があると思います。

モチベーションとは「何か目標とするものがあって、それに向けて、行動を立ち上げ、方向付け、出される力」です。そもそも目標がないものに対してモチベーションは起こりません。

モチベーションにおける基本的な理論として、以前「マズローの欲求階層説」を取り上げました。これは、アメとムチの「アメ(欲求)とは何か」を考えたものです。
クラスのリーダーの場合、友達から誹謗中傷されない・浮かないという「安全の欲求」を満たした上で、「社会的な欲求(所属や友人から賞賛される)」や「自尊の欲求(自らが他よりも優れていると感ずる)」を与えてやればよいのです。

また、V.H.ブルームは「期待説」を唱えました。
努力すれば相応の成果が得られそうだという期待と、その成果がその人にとって価値があるという要素の二つを掛け合わせたものが、モチベーションの強さを表すというものです。

例えば「定期テストのために一週間だけ頑張る」といったことです。少しの努力をすれば手に入り、しかもそれが自分にとって必要なものであるほど、それを得るために人は動機づけられ行動します。
しかし「自分は運動で高校進学するつもりなので教科の成績は関係ない」と目標の価値を低く考えている場合にはモチベーションが生まれません。

期待と価値の二つの「積」と考えたところがポイントです。

他にも、自分が周りと比較して公平に扱われているかどうかがモチベーションに関わるとする「公平説」や、お金や物などの褒美で動機付けしたり、罰する叱るなどのマイナスのモチベーションを動機づけたりする「学習説」があります。

次回は、「期待説」を中心に、どのようにしたら生徒のモチベーションを上げていくかを考えてみましょう。
これは、リーダーシップをとる生徒に対してというよりも、学級全体のモチベーションをあげる方法でもありますから、参考にしてください。


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2019年11月25日の朝日新聞(ネット版)に「SNSで事件被害、少年少女1,811人 どう防ぐか?」という記事がありました。少し長いですが引用します。

大阪市住吉区の小学6年の女児(12)が行方不明になり、栃木県小山市内で保護された事件で、未成年者誘拐の疑いで逮捕された伊藤仁士容疑者(35)はSNSを通じて女児に接触し、誘い出したとされる。子どもがSNSのやりとりだけで顔も知らない大人と会い、事件に巻き込まれるケースは後を絶たない。どう防げばよいのか。
警察庁によると、昨年にSNSを通じて事件に巻き込まれた18歳未満の子どもは1,811人で、統計を取り始めた2008年以降で2番目に多かった。近年は小学生の被害が増えており、昨年は過去最多の55人。中学生は624人、高校生は991人だった。スマホなど携帯電話でSNSを使った子どもが1,632人と全体の9割を占めた。
被害者が使ったSNSは「ツイッター」が最多の714人。学生限定のチャット型交流サイト「ひま部」214人、「LINE」80人、チャットアプリ「マリンチャット」78人、動画配信サービス「ツイキャス」46人だった。有害情報を閲覧できないようにするフィルタリングの利用の有無を調べられた1,559人のうち1,372人(88%)が利用していなかったという。
今年9月には、千葉県内の小学校高学年の女児を誘拐したとして、県警は茨城県の男(29)を未成年者誘拐の疑いで逮捕した。男はSNSで「親の所にいるのが嫌なら、俺の所に来なよ」と女児にメッセージを送って家出させ、車で自宅まで連れ出したという。
埼玉県では先月、30代の男が、ツイッター上に家出を望む書き込みをしていた女子中学生に「相談にのるよ」と返信して連れ出し、約40日間にわたって自身の借家に住まわせたとして未成年者誘拐容疑で逮捕された。
子どものネット利用に詳しい藤川大祐・千葉大教授(教育方法学)は「SNSで知り合った大人と実際に会うのは危ないと思っていても、スマホで遊ぶゲームなど共通の趣味があれば『信頼関係』はできてしまう」と話す。匿名アカウントを取得できるSNSなら年齢も問われず、子どもが簡単に大人とやりとりできる。「不安や不満を家族には打ち明けられないとき、頼れそうな大人を探せる環境がSNS上にはある。スマホを使う場所や時間をルール化するなどまずは保護者が関心を持つことが大切だ」と指摘する。
兵庫県立大の竹内和雄准教授(生徒指導論)は「悪い大人が子どもにつけ込む構図がある以上、保護者に頼るのは限界がある。不特定多数の人と交流するサイトの年齢認証を厳しくするなど国や業界による対応も求められる」と指摘する。
全国の小中学校で無料のネット安全教室を開く、ゲーム大手グリーの小木曽健さんは「ネット上で良い人と悪い人を見分けるのは大人でも至難の業。人生経験のない子どもには不可能だ」と話す。ネット上に子どもと接点を持ちたがる悪意を持った大人がいて、大人がSNSを利用すれば簡単に子どもと知り合えることを、大人が子どもに教えるべきだとしている。
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この記事は、最近のSNSにからむ誘拐事件ですが、誘拐以外にも、
2008年10月のさいたま市で中3の女子生徒が自殺した事件、2008年5月の北九州市で高1の女子生徒が自殺した事件など「ネットのいじめ」に関わるもの、
実際にはバイトではありませんが「バイトテロ」に似たような悪ふざけ画像等をアップするもの、
そして最も多いのが特に被害の多いものは、「性犯罪(売春、レイプ、児童ポルノ)、恐喝(ゆすり)、詐欺」などです。

スマホを買い与えるのは保護者であり、指導をする責任もまた基本的には保護者にあると思います。
まずこのことをしっかり家庭に認識していただく必要があると思います。

と同時に「学校でもきちんと指導した」と言えるよう 学級・学年PTAや懇談会などの機会を通じて、お話ししご理解いただけるようにしていけるといいですね。

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多くの生徒がやっているLINE。
LINEは「コミュニケーションツール」ですがTwitterに比べて繋がる範囲は狭いようです。ですから友達との交流がメインです。
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「ブログ」の簡易版とも言えるTwitterに比べ、LINEは教室内のメモ回しのようなもので、繁華街で大声で喋るようなTwitterに比べ安心かというと、実は逆なのではないかと思います。

そう思う第一の理由は、タイムラインや「友だち追加」機能で様々な相手と簡単に繋がることができるという点です。

「友達のそのまた友達は悪い人ではない」という保証はありません。見ず知らずの相手(業者など)からコンタクトされる危険があるのです。

これを防止するのがフィルタリング(有害サイトアクセス制限)やペアレンタルコントロール(情報通信機器の利用を、親が監視して制限する仕組み)ですが、LINEにはこの機能がありません。あっても不十分です。
ですから有害なサイトへのアクセスが可能で、過激な写真や画像が普通に見れてしまいます。

第二の理由は、顔が見えない同士のグループトークを行いますので、いじめの被害者や加害者、傍観者になるリスクがとても大きいのです。
短文できちんと文意を伝える表現力や文意を汲み取る読解力が十分ではない生徒同士では、どんな誤解が発生するかわかったものではありません。

第一の理由の対策としては、LINEアカウントの制限設定によってある程度可能だと言われています。

対策➀:LINEのプロフィールに本名や個人情報を記載しない
LINEのプロフィールは誰でも見れるものなので、絶対に個人情報を載せないようにします。
「LINEの名前」「ひとこと」等に個人が特定されるような内容を書き込んでしまう生徒は結構多いようです。また「LINE ID」に誕生日などの情報を入力する生徒がいます。クレジットカードの暗証番号と同じ扱いをするべきです。ちなみに一度設定したLINE IDを変更する事は出来ません。また「アイコン」に顔写真や場所が特定される写真を使うこと生徒もいるようです。

対策➁:LINEのID検索を無効に設定する
相手のLINE IDが分かると誰でもメッセージを送れてしまいます。そこでLINEでは勝手に相手から検索されないように「IDによる友だち追加を許可」をオフにしておく必要があります。

対策➂:「友だち自動追加」をオフに設定する
LINEにはスマホ内のアドレス帳に載っている電話番号と紐づいているLINEアカウントを「友だち」として追加する「友だち自動追加」機能があります。つまりスマホのアドレス帳が第三者に流出してしまうのです。これを防ぐため「友だち自動追加」をオフに設定する必要があります。わたしたちがもし生徒の電話番号をアドレス帳に載せていて「友だち自動追加」をオフにしていなかったらアウトですよ。

対策➃:公式のタイムラインへの「いいね」やコメントは極力控える
LINEには様々な公式アカウントが存在します。これらを友だち追加する事で「タイムライン」で公式側の配信を見ることが出来ますが、その際に「いいね」やコメントをすると、個人のLINEアカウントのアイコンや名前が表示されます。
ですから、出来れば公式アカウントのタイムラインへの「いいね」やコメントは控えた方が無難です。
  
これらのLINEの設定は、そのままだと全てオンになっています。これをオフにするだけでも、怪しい業者などからのコンタクトを減らすことができます。

しかし「LINEから有害サイトへのアクセスにフィルタリングが効かない」や「グループトークでのいじめ」などは、機能面からも対策をすることができません。

これらは別に学級全体に指導する内容とは思えません。保護者が指導すべきことでしょう。
しかしアカウント制限すら知らない保護者も多いようで、実は野放しの状態なのではないでしょうか。


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自転車はとても便利な道具です。しかしその一方で交通事故の被害者となることもあります。そしてそれ以上に、道路交通法等を守らないと加害者となることもあります。

SNSも同じです。

生徒が犯罪とは知らずにネット上で行ったり、投稿したりというケースがあります。これらは「知らなかった」では済まされません。
以下の内容は、過去に犯罪として扱われたケースからの抽出ですから、実際は裁判になってから犯罪として確定します。
しかしあらかじめ知っておいて、危ない橋は渡らないに越したことはありません。
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1. 名誉棄損・侮辱罪

悪評の流布
  要するに悪口をまき散らすことなのですが、度が過ぎると犯罪です。
相手の評判を落とすために故意にあることないことネット上に流したりすることが発端となります。
プライバシー侵害にもなる個人情報を含めての悪評の流布は悪質とされます。
個人が特定された場合、名誉棄損罪、侮辱罪へと発展する確率も高くなります。
「ネットいじめ」もこのケースに該当します。

なりすまし
他人のふりをして、ネット上で活動することです。
なりすましている相手に害を及ぼす場合アウトになる可能性が高いと思います。
ネット上で「他人のふりをする(なりすます)」ことは犯罪となる可能性があります。
なりすます相手が企業や団体などの場合、「業務妨害」となることもあります。

2. 業務妨害

悪評の流布
悪評の対象が企業等の何らかの団体である場合、業務妨害に該当する可能性があります。
特定の製品やサービスなどを利用した(または実際にしていなくても)感想などといったかたちで、必要以上に過激な表現で酷評したり、不買や破棄を推奨してしまうケースなどはアウトです。

犯行予告
ネット上で「犯行予告」をしてもアウトです。
ニュースなどで目にすることが多いですが「テストがいやだから」という理由でやってしまうと『威力業務妨害罪』、単にいたずら目的の場合でも『軽犯罪法違反』となる場合があります。

3. 不正アクセス法違反

他人のアカウント(ID)やパスワードを聞き出したり盗んだりして不正にログインするのはアウトです。
よくあるケースとしては、オンラインゲームのアカウントに不正にアクセスし、ゲーム内のアイテムを奪うような行為があります。ゲーム内のアイテムがらみは必ずお金が絡んできます。

4. 違法アップロード/ダウンロード

自身が著作権を持たない音声および映像等のアップロードです。他人がダウンロードできる状態で、自身が著作権を持たない音声や動画をアップロードすると著作権の侵害として罪に問われる可能性があります。自身で購入した音楽や動画、マンガのスキャン画像などをアップロードしてもアウトです。また、2010年の著作権法改正により、違法アップロードされたものだと知りながらダウンロードしてもアウトです。生徒が安易に手を出しやすい犯罪です。
  
5. プライバシー侵害

生徒たちのネット利用では個人情報漏洩に該当する行為が多いようです。
ネット上に他人の個人的な情報、および個人を特定できる情報を流布してしまえばアウトです。
普段の会話の延長としてネットを利用しているという感覚で書きこんでいるとやってしまいます。
ネットというものは、人通りの多い繁華街で大声で叫ぶようなものなのです。

6. わいせつ物頒布罪

生徒の間では、笑いのネタとして安易にやってしまいそうです。
自画取りわいせつ画像・動画の拡散はもちろんですが、友達の家に集まって友達の画像・動画を拡散した場合はリベンジポルノになる可能性があります。
自分のならいいだろ、ということにはなりません。

7. 児童ポルノ禁止法違反

更にリベンジポルノ、わいせつ物頒布で被写体(写っている人物)が未成年の場合、「児童ポルノ禁止法違反」となる場合があります。
中学生の場合は例外なくアウトです。

8. 殺人幇助罪

殺人を企てる者に対して、殺人行為が楽になるように手助け(幇助)する行為です。
  • A もうアイツ殺してやりたいわー
  • B やっちゃえ、やっちゃえー
と言ってAが殺害を実行したらBは殺人幇助罪です。

このような話を切り出されたら、まともに相手をせず、すぐに警察等に連絡するように指導します。
それは「自分は殺人幇助をしていない」ということの証明にもなります。

9. 脅迫罪

「殺す」、「刺す」など、「~するぞ!」と、相手の脅威となる行動を示唆して脅すことで「脅迫罪」です。
実際に害を加えなくてもアウトで、場合によっては「自殺教唆罪」に問われる場合もあります。
結果として相手が自殺してしまった場合などは完全アウトです。

10.強要罪、恐喝罪

「強要罪」は、人に義務の無いことを行わせる行為です。
土下座させたり、詫び状や反省文を書かせたり、必要以上に謝罪を求める行為がこれに該当する可能性があります。

「恐喝罪」は、脅して物や金銭を得たり、それを第三者に得させる行為です。
「謝罪をかたちにしろ」と言って不当な慰謝料を請求したり、追加で物品を要求したりするとアウトです。物や金銭を実際に受け取っていなくても、「恐喝した(脅した)」という行為だけでも、恐喝未遂として扱われます。

勢いで書いてしまったとしても、それは言い訳にすらなりません。
どんなに頭にきても、強要や恐喝に踏み込まないよう、冷静に対処できない生徒はSNSをしてはいけないと思います。

11.自殺教唆罪、自殺幇助罪

自殺の方向に導いていったり、自殺しやすいように手助けする行為です。
「死ね!消えろ!」などと強く連呼したり、「死んだら楽になるよ」などと一見優しく伝えたとしても、相手が自殺した場合は自殺教唆罪に該当する可能性があります。
また「睡眠薬で死んだら楽でいいよ!」(あくまで例です)みたいなことを発言すると、自殺幇助罪に該当する可能性があります。冗談だと思っていた、では通じません。
  
ネット上といえども、リアルの世界となんら変わらない現実の世界です。
しっかりした知識を身に付け、自分自身が犯罪者とならないよう、危険に近づかないよう、指導しておきましょう。
また、ご家庭もこのような認識の薄い場合があります。

まさに「知らないことは罪」なのだと思います。

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