十種神宝 学校の基礎・基本

公立の義務教育の学校に永きにわたりお勤めだった稗田先生の、若い先生方への昔語りです。学習指導要領や、それに伴って変わってきた先生たちの意識や授業のことなど、教育現場に起こってきた今や昔のことどもを書き記していきます。

 義務教育の現場に長くお勤めだった稗田先生からお聞きしたことどもを、拙いながらもまとめてみました。
 不易流行という言葉があります。この、教育の"流行"の中から、自分だけの"不易"を見つけていただければ、これに過ぎる慶びはありません。
                                   十種神宝 主人 太安万侶

 このブログで紹介した教材の学習プリントを作成しています。興味のある方はご覧下さい。https://kandakara.booth.pm/

1940年代前半

終戦直前の、敗戦に至る時代です。
小学校は「国民学校」(この時期以前は「尋常小学校」)と呼ばれていました。
教科書等の戦争関連作品といえばこの時代のことです。
「防空壕」「配給切符」「空襲」等がキーワードです。

1945年(S20)の3月に東京大空襲、8月には広島原爆投下、そして9月に降伏文書が調印されます。

この頃に生まれた人は「焼け跡世代」と呼ばれ、現在70歳代です。
images (2)戦後の闇市
更に細かく、太平洋戦争中に小学校に入った39年3月生まれまでを「少国民世代」、
それ以降を「戦中生まれ世代」と呼ぶことがあります。

第二次世界大戦の悲惨さや食糧難を体験した最後の世代であり、
「少国民世代」は終戦とともにそれまでの価値観が一変する大きな変化を体験しました。
一方、「戦中生まれ世代」以降は、まだ物心がついていないので覚えていません。

「焼け跡世代」の特徴としては、
子どもの頃の体験が強烈過ぎて、「日本の文化」「歴史と伝統」「環境や社会秩序」の維持に関心が高い。同時に社会的地位や名声を得たいという価値観も強いと言われています。(意見には個人差があります。)

小学校の教材では
『ちいちゃんのかげおくり』のちいちゃん(1945東京大空襲で死亡)や、
『一つの花』のゆみ子がいます。
中学校の教材では、
『握手』の主人公「私」がこの世代と思われます。

マンガ『ゴルゴ13』の主人公デューク東郷(仮名)と『ゲゲゲの鬼太郎』の主人公鬼太郎がいます。
(ただし、おばけは歳をとりません。)

1940年代後半

日本は復員兵を迎え、空前のベビーブームが訪れました。
これは同時に、戦後の食糧難がピークを迎えたことを意味します。

そして第二次世界大戦終結後の、アメリカとソビエトを中心とする東西冷戦が激化し、
日本はアメリカの補助なしでは生きていくことが難しい時代でした。

1945年(S20)には、日本国憲法が出来ました。

この頃に生まれた人は「団塊の世代」と呼ばれ、現在65~70歳です。

このベビーブームは、段階の世代の人たちばかりでなく、その後の日本に大きな影響を与えます。

1947~1949の三年間になんと806万人が生まれたのです。
団塊の世代の人たちは、生まれた瞬間から同学年間の競争が始まりました。
そして高校生・大学生の頃に学生運動が盛んになります。
政治や社会に関心を持ち、学生運動の推進力になった人たちです。

そして社会に出てからも、人口比率が多いことから、良くも悪くも世間からの注目を浴びてきました。

この世代の特徴としては、自己中心的で自分のことしか考えていないこと、敗戦直後の高度成長などの熱気のある時代を生きてきたために攻撃的な人が多いことがあげられます。
また、子どもの頃からの強い競争心から自己主張が強い人と、多数派に付和雷同しやすい人の両極端に分かれていると言われています。(意見には個人差があります。)
いわゆる「安保闘争」はこの世代の人たちが支えました。

『盆土産』の主人公や『アイスプラネット』に登場するぐうちゃんがこの世代と思われます。

ぐうちゃんの場合は、学生時代いわゆるヒッピーになって、大学卒業後「自分探し」の旅にでも出ていたのではないかと思われます。

同世代の人物として、日本一有名なサラリーマンの島耕作さんがいます。
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文学作品読解は、まず「いつ」「どこ」「だれ」をより早くより正確につかむことです。
入試等に出題される文章のいくつかは、時代背景を知っていることで素早い読解が可能となります。

ここでは、戦後の時代背景について解説します。それぞれの時代に何があったかを知るとともに、登場人物の年齢から、どんな人生を送ってきたのかを推測し、読解に役立てましょう。

戦前

昭和のはじまりと共に、世界的な大恐慌が起こりました。
そして日本の軍部が満州事変を起こし(1931)、国際連盟から脱退(1933)、日中戦争・太平洋戦争(1937~1945)に突入していきます。

光村図書をはじめ、生徒たちは小学校の教材にもこの時代を背景とした作品が載っています。
またお盆にはスタジオジブリの『火垂るの墓』が毎年放送されています。

この頃に生まれた人は「昭和一桁世代」と言われ、現在80歳代です。

この人たちは、29年生まれ以前の前期と、30年生まれ以降の後期に分けられます。

前期は戦地への動員、軍事工場での労働などで戦争に参加した経験があります。
一方後期は学童疎開を経験しています。

この人たちは、50歳代にオイルショックを経験しましたが、
定年のころはバブル景気の最中で、定年後の生活は相当幸せだったと思います。

この世代の特徴としては、
戦争の時代を生き抜いたという自負と、高度成長を支えてきたことから、
非常に上から目線であることがあげらています。(意見には個人差があります。)

代表的な登場人物としては、
『字のない葉書』(2年)の主人公「邦子」や、
『大人になれなかった弟たちに…』(1年)の主人公「ぼく」があげられます。
大人になれなかった弟たちに…_PAGE0002

マンガでは『サザエさん』のフグ田サザエ(旧姓イソノ)がいます。
ルパン三世の銭形警部はこの世代の特長をふまえて設定されていると言われています。
(サザエさんも銭形警部も、ゴルゴ13のように歳をとりませんから、ゲゲゲの鬼太郎と同じですね。)

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test100
動詞で教えることは多くはありません。
しかし、何回やっても、なかなか点数のとれない生徒がいるのも事実です。

学習には、
知らないことを知る段階と、
知っていることができるようになる段階とがあります。

動詞の学習でおさえたいことは、
  • 動詞は終止形がウ音となり、語幹と活用語尾に別れ、活用形により後に続く言葉が決まっている。
  • 活用形は未然・連用・終止・連体・仮定・命令の五種類である。
  • 未然形の「~ない」直前がア音なら五段、イ音なら上一段、エ音なら下一段、「来る」ならカ変、「する」ならサ変である。
  • 五段活用連用形には撥音便、促音便、イ音便及び可能動詞がある。
  • 自動詞と他動詞、可能動詞は似た意味を持っているが、活用の種類が違うので異なる単語である。
  • 述語を問われた場合、補助動詞を答える。
くらいのものだと思います。

しかし「なぜそうなるのか」という問いに答えることはできません。
もし真面目に答えようとするならば、大学以上で年間あるいは半期で講座を組む覚悟がいるでしょう。
「なるものはなる」としか教えようがありません。

しかも文法論はいくつかあって、学校で教えているものは「学校文法」と言われるものです。
大学に行ったら、他の文法論の勉強もしなきゃいけません。(文学部等へ進学したらですけどね。)

高校では古典文法をやりますが、学校文法がどのくらい役に立つかは疑問符がつきます。

なら、やらなきゃいいじゃないか、ということになりますが、
しっかり毎年高校入試に出題される以上、私たちも気合いを入れて教えなくてはいけないわけです。
ですから、2年生の定期テストでは一回につき10点以上の配点で文法問題を出すのですね。

話が少し横にそれました。

大切なことは、
「知っている」状態にしたら、「忘れてしまう」状態になる前に、
「できる」状態にまで高めること。
訓練あるのみなのです。

小学校で九九の学習をするとき、
最初は確かに仕組み等を教えますが、
仕組みがわかった段階で、小学校の先生達はひたすら暗記をさせます。
そうでないと、九九の知識は使い物にはならないからです。
それと同じです。

8割の生徒が、8割以上正解を出せるまで
毎日小テストを繰り返しましょう。

はっきり言って、各校で使っているであろう「文法ノート」等では問題数が少なすぎます。
「文法ノート」のおまけの小プリントではたかが知れています。
しかも、編集方針や難易度が本によってまちまちなのはご存じの通りです。

そこで私はこのような問題を作って、毎時間できるようになるまでやらせました。
また、ネットの中には、フリーの問題もたくさん転がっています。

文法はこのようなものがたくさんあります。
しかも、2年生に集中しています。
計画的に進めていく必要があると思います。

このような問題は、順次UPしていく予定です。
どうぞご利用ください。

入試直前にどうこうしようと思っても、
費用対効果が悪すぎる学習ですからね。

今のうちにしっかり身につけさせてやる必要があると思います。


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「今に生きる言葉」は、中学校最初の漢文の授業です。

指導内容としては、「ア 伝統的な言語文化に関する事項」の
  • 文語のきまりや訓読の仕方を知り、古文や漢文を音読して、古典特有のリズムを味わいながら、古典の世界に触れること。
が中心になると思います。

きちんと取り扱いたいことろですが、2時間扱い(作文も入れて3時間扱い)となっています。
とても厳しい時数です。

そこで、私は、以下のように指導しています

1時間目

最初にあるのが、故事成語の解説文です。
ポイントは「故事成語」の定義です。

教科書には
「中国の古典に由来する言葉」の中で
「歴史的な事実や古くから言い伝えられているたとえ話、エピソードなど、故事を背景にもっているもの」で
「故事から生まれた言葉」とあります。

これをおさえてから、
「推敲」「蛇足」「四面楚歌」や教科書に載っている「漁夫の利」を、生徒の興味関心をひくように話し、
「みんなも故事成語を一つ探し、もとになっている故事と、その言葉の意味を発表できるようにワークシートにまとめておこう。次の次の時間に発表してもらうよ。」と予告します。

「犬も歩けば棒にあたる」とか「アリとキリギリス」とか、
教科書の定義と違う慣用句やことわざを調べてくる生徒もいます。
このようなことのないように、しっかり釘を刺しておくと良いでしょう。

取り扱いに困るのは論語等にある「光陰矢のごとし」のような言葉です。
これらは中国の古典由来ですが、たとえ話やエピソードではないため、故事成語とは言えません。
しかし、ここまでいくと、生徒には見分けがつかないものもありますので、
私はそれでもよしとして、「これは故事成語とは言えないけれど……」と言い添えます。

このようなことを避けるために、
「図書館やネットで『故事成語』にはどんなものがあるか調べるといいよ」とアドバイスしておきます。

2時間目
矛盾1
「矛盾」の指導です。
ここは何度も音読させることで、文語のきまりや訓読の仕方を知り、古文や漢文を音読して、古典特有のリズムを味わいながら、古典の世界に触れさせるのがねらいです。

3時間目

生徒が調べてきた故事成語の発表を行わせます。

発表させながら「白文」と「訓読文」と「書き下し文」の指導を行います。

多くの生徒は、漢字による熟語を探してくるでしょう。
生徒が発表した故事成語に、返り点や送り仮名を付けて訓読文に直し、更に書き下し文にしていくのです。

単元末にある「漢文を読む」というコラムには
  • 漢字のみで書かれた原文(白文という)に送り仮名を補ったり、返り点や句読点を付けたりして、日本語の文章として読めるようにすることを訓読という。訓読のために付けるさまざまな符号をまとめて訓点という。
とあり、更に「送り仮名」「返り点」「句読点」「書き下し文」等の解説が載っています。

ただ読んだだけでは生徒には具体的にイメージできないかも知れません。
そこで、生徒が調べてきた故事成語をもとに、教師がそれを白文に返り点や送り仮名をふって訓読文に直してやり、更に書き下し文にしてみせるのです。

少し慣れてきたら、生徒にチャレンジさせてみてもよいでしょう。

また、これを端緒として、毎時間やる漢字テストで、熟語が出てきたら適宜指導していきます。
これによって、2年生で行う「熟語の構成」がスムーズに学習できること請け合いです。

「今に生きる言葉」の学習プリントを作成しました。
興味のある方はこちらへどうぞ。


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しばらくの間、新しい記事を不定期に載せることとします。

ブログを始めてから3ヶ月以上が経ち、
過去の記事を読み返してみると、
もう少しブラッシュアップしたほうが、読みやすいかな、と考えたからです。
(アクセスもなかなか伸びませんし、きっと書き方も悪いのかな、と考えています。)

Googleアドセンスもとれるようにしたいかな、と考えています。
(申請はしているんですけど、審査が通ったかどうか、一ヶ月経っても返事が来ません。)

もし「こんなことを記事にして欲しい」というご感想がありましたら、
是非お寄せください。

優先的に記事にしていきたいと思います。

今後とも

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十種神宝シリーズをよろしくお願い申し上げます。
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