第2~3時 問題提起文と、対応する解決文を探そう

学習問題1
 問題提起1と対応する解決文はどれか

 これは、解決文探しのウォーミングアップです。

 問題提起1に対応する解決文は「しかし、最近になって、それは西方から島づたいにやって来たポリネシア人であることが判明した」です。

 ここで「なぜこれが解決文だとわかりますか」と問います。
  • 「誰か」と聞いているので「ポリネシア人」だ
と考える生徒が多いと思います。
 しかし国語科として教えたい内容は「しかし」(接続語)と「判明した」(文末の断定表現)に注意して解決文を探すことです。

 そこで「なぜ宇宙人ではいけませんか」「『ポリネシア人が最初にこの島にやってきたのは』はだめですか」等の切り返しの発問をし、「しかし」と「判明した」に注意を向けます。

 接続後や指示語、文末表現などに生徒の注意を向けた上で、学習問題2に移ります。

学習問題2
 問題提起2と対応する解決文はどれか
学習課題2
 接続語や文末表現に注意して探そう

 問題提起2に対応するのは第7段落冒頭文です。
  • それにしても、ラノ・ララクの石切場から、数十トンもあるモアイをどのようにして海岸のアフまで運んだのだろうか
 これはすぐわかると思います。

 ポイントは「それにしても」(話題の転換)「運んだのだろうか」(同義の言葉の使用による問題提起文2の繰り返し)です。
 この二つについても「なぜこの問題提起文が問題提起2と同じだと言えますか」と切り返し、学習問題1の内容を想起させます。

 すると、「『それにしても』は話題の転換を示すから」と答える生徒がいます。
 出たらすかさず「そうですね。この直前の話題はここからの話題と違うことがわかります。ですから第七段落の前までは問題提起文1を解説するまとまりと言えます」と補足し、接続語によって段落のまとまりがわかることをおさえます。

 対応する解決文探しの場面では、
 「木のころが不可欠である」「支柱は必要だ」の部分と考える生徒もいると思います。

 これでよいか意見を発表させる中で、
 「次の段落最初に『「しかし』とある」ことに気づいた意見を取り上げ、
 「しかし」の前と後とでは、後の方が重要であることをおさえるとともに、
 この段落には更に問題提起2の下位カテゴリにあたる問題提起文があることに気づかせます。
  • モアイが作られた時代、モアイの運搬に必要な木材は存在したのだろうか
 そして「この問題を解決してから問題提起文2の解決するというわけですね。」と破籠(わりご)型の構造を解説します。
破籠構造破籠構造
 次の問題提起3を考えさせることで、一気に説明的文章の論の構成のポイントをおさえます。
  • 問題提起3 いったい何があったのか(モアイが作られなくなったのはなぜか)
には、対応する問題提起文がありません。

 第11段落冒頭の「もう一つの事実」のまとめ
  • おそらく森が消滅した結果、海岸までモアイを運ぶことができなくなったのであろう
が、問題提起3の解答文であることは、生徒はなんとなくわかると思いますが、
 その理由をしっかりと説明させることが国語科としての力を伸ばすことなのだと思います。

学習問題3
 問題提起3の解決文はどれか

 問題提起2の解答文は第10段落にあり、
 問題提起4に対応する問題提起文は第13段落「では~」という話題転換に続く文言なのですから、
 問題提起2と4に挟まれた第11~12段落が問題提起3と対応することをおさえることをおさえます。

 これを生徒が思いつくように、うまく誘導するのがポイントです。
 ヒントとして発表させる時に「問題提起3の説明はどこからどこまでか」も言わせると気づく生徒もいると思います。

 学習問題1~3をまとめると、次のようになります。
  • 提起された問題の順番通りに論は展開する
  • 問題提起文は段落まとまりの最初の方に、解決文は最後の方にある
  • 問題が解決すると話題は次の問題提起の内容に移る
  • ただし、問題提起が二つ重なった場合は、破籠式に論が展開する
 これを押さえて、問題提起4の解答文
  • 千体以上のモアイの~崩壊したと推定される
挙手の少ない生徒に答えさせ自信をもたせます。