個人作業の共同化

ワークシートができる生徒はすぐにできてしまい、できない生徒はいつまでたってもできないものです。
できない生徒が「教えて」と言えるようにするのが目的です。

自立とは依存することから始まります。
何でも尋ねることができるようになれば、そこから意欲が生まれてきます。

しかし、できない生徒は、それができません。
ですから教師が援助するのです。

つまづきを聞き出し、見とり、それを他の3人につなげることが私たちの仕事です。

つまづきのある生徒は、授業前からわかっています。
グループ学習にはいったら、ただちに「教えて」と言えない生徒のところに生きましょう。
ただし「お節介」は逆効果で「誘い水」になるように……。
物言わぬ生徒の困り感をみとるのは教師としての修行であり、先輩の先生から学ぶべきところでしょう。

できない生徒は、最初は他の生徒の言うことを聞くだけで、あるいは丸写しにするだけで精一杯でしょう。
でもいいじゃないですか。「なんにもしないで生きるより、何かを求めて生きようよ(『ああ、人生に涙あり』TV水戸黄門主題歌  詞 山上路夫)ですよ。

チェックすること
  •   机をくっつけない生徒がいた場合、グループ開始後すぐにくっつけること。これは人権教育や道徳的な意味もあります。
  •   顔を机に伏せてしまう生徒がいた場合、1分以内に起こすこと。また起こすように他の生徒に頼むこと。
  •  教師の立ち位置は、わからない生徒に寄り添うのではなく、その生徒の声を他の生徒に聞かせる位置につくこと。これによって生徒同士をつなぐことができる。机間指導でもよくやる手ですね。
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授業の展開を工夫する

教師が喋りすぎることにより、生徒がひいてしまって授業が失速してしまうことがあります。
ワークシートを用いる授業の場合も同じです。
生徒に向ける言葉は必要最低限のものに厳選し、さっさとワークシートに取り組ませましょう。

グループ学習については、ワークシートを用いた授業をモデルとして考えてきました。
ワークシートには、「学習問題」や「学習課題」を成立させる過程、「追究」の過程、「振り返り」の過程が含まれています。

どの場面で自分の考えをしっかりと持たせるか、どの場面で自分の考えを深めさせるか、どの場面で「認識の変容」を求めるかをしっかり考えましょう。

「一斉授業は効率的だ」とする考え方も確かにあります。
しかしその中で、授業についていけない生徒たちを切り捨て、更に上を求める生徒の関心をそぎ落としてはいないでしょうか。
そうでなくても、「テストまでにここまで進まなくては……」と教科書の進度に気をとられ、駆け足の一斉授業に逃げてしまうことはないでしょうか。

とは言っても、テストまでに進度が間に合わないというのは絶対に許されることではありませんし、
一斉授業には一斉授業にしかない良さもあります。
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より効果的・効率的な学習のために、
単元の進行にメリハリをつけること、素早く押さえるところ、じっくり学ぶところを
効果的に組織することが必要です。

そしてそれは、一時間の授業の中でも言えることです。

更に、その教科・単元で身につける力を踏まえ、文科省も推奨している「発展的な内容」
……一昨年までの全国学調でいえばB問題にあたるような問題……
これに「グループ学習」でじっくり取り組ませるというのはどうでしょうか。