そろそろ、保護者懇談会のシーズンです。
保護者懇談会の話題の一つに、毎日の提出ノートがあると思います。
毎日きちんきちんと提出できる生徒は特に話題にもならないと思いますが、なかなか提出できない生徒には是非話題にしたい……そんな気持ちも強いかと思います。
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家庭学習の提出ノートに限らず、提出物がなかなか出せない生徒への指導はどうしたらよいでしょう。

「提出物はきちんと出さなくてはいけない」ことは、どの家庭も知っていることだと思います。
しかしこれをタテマエとしてでなく本音では認識していない生徒がいることも確かです。

提出物を出さなかったり提出期日が守れなかったりすると、受け取る側が困るのは当然のことです。
しかし他人の痛みはいくらでも我慢できるため、提出物の大切さをそれほど重要視していないという実態もあるかも知れません。

学校に限らず、提出物を提出しないで本当に困るのは出す側なのです。
これをまず生徒と家庭に知らせなくてはいけません。

一般的な中学の「態度・意欲・感心」の評価に大きく影響するというのを知らないご家庭もあります。
そのようなご家庭には、提出物の出し方の差で、通知表の評定が上下する可能性もあることをまず伝えなくてはいけません。

「ウチの子はテストで○○点をとったのに、なぜ通知表の評定が○なの?」と言われないようにするためでもあります。

特に定期テストや学期末の提出物の課題は、テストと並んで重要です。

評定値1pはテストにして20点分くらいの破壊力があると言われています。
特に技能教科では致命傷となります。(ここまでは保護者に言う必要はありませんけどね。)

当然生徒には事前にしっかりと知らせます。
ついでに「だから係は、不正を許さずきちんと提出を調べるんだよ」と念押しをしておきます。
提出しない生徒はいろいろ理由をつけて係に印をつけるように迫っているようです。
「おや、これは変だな」と思ったら、係のチェックが正しいかきちんと調べる必要もあると思います。

それでも「中学の提出物なんて大した問題ではない、なぜそんなに大げさに言うのか」と考える家庭もあるかも知れません。

なぜそんなに提出物にこだわらなくてはいけないのでしょう。

「提出物」が評価に響くのは中学だけではないからです。
高校や大学などの教育機関ではもっと重要視されます。レポート提出の機会も多く、これにより単位の有無が決まるといっても過言ではありません。
また社会人になれば期限通りに提出できない場合は給与の査定に響くことはもちろん最悪クビになります。

だから、今から「提出物をきちんと出す」習慣を身につけさせることは、これからのその子の人生に対して必要なことなのです。
このことを生徒だけでなく、保護者も理解し協力していただかなくてはいけないことをしっかりと伝える必要があると思います。

生徒にだけ、保護者にだけ伝えるというのはよくありません。
これらのことは、生徒全体に対して指導するのと同時に、きちんと提出できない生徒には個別指導すること。そして懇談会などの機会をとらえ保護者にもお伝えしなくてはいけません。

保護者に伝える時は、提出状況などを示した数値的データがあると説得力が増すでしょう。

3年生の調査書を作成する時期になって態度を豹変させても手遅れとなります。
一日も早く克服しないといけないことを真摯にお伝えしましょう。
(くれぐれも言い方に気をつけてね。誤解されて学校との関係がおかしくなるようなことのないようにしましょう。)

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