日曜の朝と言えば「スーパー戦隊シリーズ」!!
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現在43作目の『騎士竜戦隊リュウソウジャー』が放映され、映画で歴代戦隊総出演の回などは、敵役はほとんど集団リンチの状態になってしまいます。

さて、スーパー戦隊の特徴と言えば戦士達がカラーで色分けされている点です。

ブルーはサブリーダー、イエローはポジティブ(イエロー=カレー好きというのは間違いです)、ピンクは女の子、グリーンは地味、とカラーによるキャラ設定が明確なものが多いですが、
なんといってもレッドといえばリーダーでしょう。

初代スーパー戦隊の「秘密戦隊ゴレンジャー」のアカレンジャーは、頼れる年長者として遺憾なくリーダーシップを発揮しました。(あの仮面ライダーV3や怪傑ズバットすらアカレンジャーには逆らえなかったのですから……笑)
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その後時代が下るにつれ、レッドの年齢は下がり、仲間とともに悩みながら行動していくリーダーが描かれるようになりました。
時にはレッド以外の誰か(ブラックとかホワイト等の追加戦士の場合が多かったようです)がチームの指揮をとることもありましたが、やはりリーダーはレッドだったと思います。

ではなぜレッドがリーダーなのでしょう。……それはレッドだからです。

最初からリーダーにふさわしい人材がいるのではなく、人は役職によって、それにふさわしい人間に成長するのではないでしょうか。

学級における究極のリーダーである担任の先生も同じことが言えます。
生まれながらにして教師の資質や能力を身につけている人はいないでしょう。
教職に就くために、あるいは、教職に就いてから教師としての振る舞いを身につけ、一人前の教師(リーダー)になるのだと思います。

さて、小中連絡会などで「ウチのクラスにはリーダーになる人材がいなくて……」という話をよく聞きます。学年が変わるときの学級編成でもそんな言葉が出てくるかもしれません。
確かに「リーダー生徒がいなくなった」「リーダー生徒が弱くなった」という実感はあります。
また昨今、「リーダー生徒」が不登校に陥る事例が増えているそうです。

学校行事でリーダーとなり、中心的に学級をまとめようとした末に学級の生徒たちの軋轢が生じ、俗に言う「浮く」という状態になってしまい、そうした人間関係トラブルに耐え切れずに不登校傾向を示すようになる、ということです。私もいくつかの事例を耳にしたことがあります。

スーパー戦隊シリーズは時代と共にリーダーであるレッドの姿が変容してきました。
同じように学級集団を構成する生徒たちも、時代とともに変容してきているのは確かなことです。

……というか、その時代ごとの子どもの姿がスーパー戦隊シリーズに投影されているというのが正解のようです。

現代の子どもたちは、〈自己主張力〉〈共感力〉〈同調力〉の総合力としての「コミュニケーション能力」の高低を互いに評価し合いながら、自らの「スクール・カースト」の調整に腐心しているということは、スクールカーストの回で説明した通りです。

いじめとリーダー性の欠如は表裏一体のものだと思います。
スクールカーストは、学級への影響力・いじめ被害者リスクを決定し、生徒たちを無意識の階級闘争へと追い込んでいる、と森口朗は述べています。(『いじめの構造』新潮新書2007)

この構造を逆に利用できないでしょうか。(次回へ続く。)

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