リーダーの経験を全員に積ませ、リーダーの何たるかを理解させておきますが、やはりリーダーにふさわしい生徒は必要です。
各学級でルーム長級が1~2名、班長級が6名以上欲しいですね。
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このメンバーが二年生の二学期末には生徒会執行部候補、委員長・副委員長候補として登場します。

長期のスパンで学級経営を見通し、リーダーとなるべき生徒に目星をつけ、ルーム長や班長として育てていくのが学級担任の仕事です。
ただし本当のリーダーは教師に任命されてなるものではありません。クラスの全員がそれを認めなくてはその生徒にとって不幸な結果となります。
そのためにも、全員にリーダーとしての経験を積ませ、リーダーの役割や仕事を理解させておかなくてはいけません。
その上で「誰が自分たちのリーダーとしてふさわしい人間か」を考え、多くの生徒たちから認めらることにより、本当のリーダーが育っていくのだと思います。

リーダーを決める

まず私たちは最初、簡単な活動の中で活動の中心になる生徒に目星をつけます。
しかし、この時点では表面的な目立ち度によるもので、カースト上位の生徒をピックアップしているに過ぎません。
隠者のようにスクールカースト下位層に隠れているリーダー候補生もいます。

リーダーの素質を持つ生徒は優秀です。
活動の意義が理解できていますし、見通しを持って効率よく計画を立てたり、公正・適切に分担ができたり、議論するための文章作成能力や言葉を持っています。

持っていないのは使命感です。

頭がいいだけに、リーダーの大変さを理解し、必要もない苦労はしたくありません。
「別に自分がやらなくてもいいでしょ」と思っているのです。

こういう生徒を引っ張り出すことが担任の使命です。

実際にリーダーの活動をやってみたり、他人の様子を見たりして「あれならやれる」「あれならやりたい」「自分がやらなきゃだめでしょ」と思わせるように、ブルームの「期待説」をフル活用し、その生徒のモチベーションを上げていかなくてはいけません。
全員にリーダーをやらせる意味は、ここにもあります。

リーダーの選出にあたっては、ルーム長級はもちろん、班長級であってもやはり、クラスの全員が納得する必要があります。
自分から進んで立候補するくらいにモチベーションが高まっていればいいのですが、なかなかそうなりません。
その時は本人を直接説得したり、まわりの生徒に説得させたりします。いわゆる根回しです。これは別に悪いことではありません。大人の社会では当たり前にやっていることで、むしろ大人として、教師としてできないことの方が問題があると思います。

もしその生徒が出てこなくても、やる気があったり、ノリが良かったり、使命感がある生徒が立候補で名乗り出るように誘導していきましょう。

とりあえず教師主導の活動にのってくる生徒をリーダーとして活動させるのです。そういう生徒をしっかり指導し、使命感を植え付けていけばよいのです。

大切なのは「教師主導の活動に対して」という点です。
何度も言いましたが、教師はカーストを超越した存在か、最低でもカースト最上位でなくてはいけません。
そしてその地位を得るために私たちは「授業力」を向上させ、有無を言わさなぬ授業の実力を発揮しなくてはいけないのです。

定員より多く立候補があって選挙になると最高ですが、誰もでてこなかったからと言って、選出の際くじ引きやじゃんけんなど、偶然に任せるのは絶対にだめです。
また言うことを聞きそうなおとなしい生徒を生け贄にするような行為は絶対に許してはいけません。裏に「影のボス」でもいたら最悪です。

この一連の活動は、全員にリーダーを経験させるだけでも一ヶ月以内に終わらせなくてはいけません。

一年の年度当初なら、連休前までにリーダーの経験をさせ、同時に本当のリーダーに育つ素質があるのは誰かを見極めるのです。
同時に生徒との信頼関係を高めていくことが必要です。
二年生では一学期中に本当のリーダーを育てておかないと、生徒会長や委員長を選ぶときに悩むことになります。

小学校なら一日中児童と接していますから比較的やり易いのですが、中学校では休み時間や給食・清掃、朝や夕方の学活等が勝負となります。

心していきましょう。


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