2時間目 

残りあと3時間。「絶句」と「孟浩然~」と「春望」です。
「春望」をやらない学校もあるようですが、ここでは是非やらせたいと思います。
なぜなら、その他は絶句ばかりだからです。それに「春望」は三年生の「おくのほそ道」に登場します。返り点や対句もしっかりあります。この単元のまとめとして触れたい教材です。

「絶句」で指導したい内容は、
  • 対句
  • 「碧」「白」「青」「然」、1~2句と3~4句の対比
  • 「江」「碧」「逾」「然」「看」「又」の意味
です。

ただ講義をすることだけで済ますならすぐ終わりますが、生徒との応答の中から気づきを引き出そうとすると1時間かかってしまいます。
ここは、生徒が漢文嫌いになるのを避けるために、「絶句」は一時間かけてやります。

そこでこの時間も教科書に一役買ってもらいます。

おおまかな展開は次の通りです。
  1. 「江」の字を掲示し、どういう意味か答えさせ、ここでは長江(揚子江)を指すことを教える。
  2. 「碧」の字を掲示し、どういう意味か答えさせ、青緑の色であることを教える。
  3. 「江は碧にして」は、長江の色であることをおさえる。
  4. 「逾」の字を掲示し、「イヨイよ」と読み、「ますます」という意味であることを教える。
  5. なぜ「鳥はますます白い」のか考えさせ、碧との対比であることに気づかせる。
  6. 「欲」の字を掲示し、「ホッす」と読み、「~しようとする」という意味であることを教える。
  7. 「然」の字を掲示し、この字は神への捧げ物として犬の肉を焼く古代中国の儀式を表したものであり、もともと「燃える」意味があることを教える。更に「花が燃えようとしている」とはどういう意味か考えさせ、「花は燃え上がるように赤い」ということから「然=赤」であることをおさえる。
  8. 起句と承句は対句になっていることを教え、律詩には対句の決まりがあることを教える。
  9. 「看」の字を掲示し、手を目の上にかざす姿勢をさせ、どのような意味があるかを考えさせ、「手を出さずに眺めている」状態であることをおさえる。
  10. 「今春看又過」の意味を考えさせる。「今年の春もまた何もできないままで過ぎてしまう」ことをおさえる中で、「又」から、一回だけでなく何年間もそう過ごしてきたことに気づかせる。
  11. 「何日是帰年」の意味を考えさせる。
  12. 教科書を読み、「碧・白・青・然=赤」は「南国の春景色」であり、「故郷の明るい春景色の中で、悲しみに沈む作者の姿」が対比的に描かれていることをおさえる。
  13. 「然」と「然」が押韻であることをおさえる。
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板書したり、指名したりしながら生徒に気づかせていく授業を展開すると、これで一時間かかると思います。

この詩には返り点がありません。時間が余ったら返り点の練習プリントをやらせてもよいでしょう。

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このプリントには、返り点の練習プリントが解答も含め7枚ついています。

是非利用ください。


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