おれはかまきり
images

主人公はカマキリ、季節は夏。「あつい」「もえる ひを あびて」とあるので、正午過ぎでしょう。場所は同じく野原です。

この詩の特徴は、対句ではありませんが、第1連と第2連が対応していることです。

第1連で「あまり ちかよるな」といっています。
次の行「おれの こころも かまも」とありますから、「自分は攻撃的で、近づく人を鎌で切ってしまうような危ない性格だから気をつけろ」と呼びかけているのでしょう。

この時のカマキリの気持ちの手がかりは、「どきどきするほど/ひかってるぜ」「わくわくするほど/きまってるぜ」という擬態法にあります。

「どきどき」は、心臓の鼓動が激しくなるようすをあらわしていて、運動・興奮・不安・恐怖・期待などを示しています。

「わくわく」は、中から外へ激しく動いて現れる意味の「湧く(沸く)」から生まれたことばで、期待・喜びなどで心が弾み、落ち着かないさまを表します。
ただし「どきどき」とは違い、不安や恐怖、激しくなる鼓動を表す際には使いません。

ですからカマキリは、何かを期待し、心が弾み、落ち着かない気持ちでいます。

カマキリが期待しているものは、
第1連の「あまり ちかよるな」や「ひかってるぜ」、
第2連の「かまを ふりかざす すがた」や「きまってるぜ」から、
自己陶酔の世界です。
自分の強さに酔いしれ、相手もそれを認めることを期待しているのでしょう。

主人公の名前「かまきり りゅうじ」の「りゅう」は想像上の動物である龍からつけられているのでしょう。

「あつい」のはカマキリ君の心なのかもしれませんね。

音読させるとき、男子生徒はこの詩を音読したがります。
感情移入しやすいのでしょう。
・・・・・・・・・・・・・・
ここに載っている内容をわかりやすく解説したものに、予想問題をつけたワークシートをBOOTHのショップで販売しています。興味のある方はこちらへどうぞ。

国語科教育ランキング