最後のセンター入試が行われました。
来年度から「大学入学共通テスト」に名前を変えて実施されます。

この改革の目玉の一つに思考力や判断力をみるというものがあります。(大きな二つの目玉は失明してしまったようですが……。)

例えば某有名進学塾では「必要な情報を組み合わせて思考・判断させる問題」として、「文章・図・資料などの複数の情報を提示し、必要な情報を読み取る力や、読み取った情報を比較したり組み合わせたりして、課題を解決する力を問うことを意識した問題が出題されそうです。」と言っています。

実は、この傾向は数年前からセンター入試に入れられていて、本年度も各教科で数問出題されています。

そこで、本年度出題された国語の漢文の問題をもとに、「思考力や判断力」をどのように測定するつもりなのか、そして私たちは今、何ができるのか考えてみましょう。

そのために、まず次の問題を解いてみてください。
漢文の知識がなくても解けるように、現代語訳もつけておきました。
現代語訳を参考にしてこの問題を解いて、この問題を解くために必要な力とは何なのか、考えてみましょう。
これがセンター入試で求められた「思考力」と言われるモノなのです……。

大学入試センター試験 国語 第4問
【リード文】
   次に挙げるのは、六朝時代の詩人謝霊運の五言詩である。名門貴族の出身でありながら、都で志を果たせなかった彼は、疲れた心身を癒すため故郷に帰り、自分が暮らす住居を建てた。これはその住居の様子を詠んだ詩である。
【本文の傍線Bの部分及び脚注】
漢詩原文
【問3】
傍線部B「卜室倚北阜 啓扉面南江 激澗代汲井 挿槿当列墉」を模式的に示したとき、住居の設備と周辺の景物の配置として最も適当なものを、次の①~④のうちから一つ選べ。
センター漢文
以下はヒントです。テストには載っていません。
【書き下し文】
室を卜(ぼく)して北の阜(をか)に倚り 扉を啓きて南の江に面す
澗(たにがは)を激(せきと)めて井に汲むに代へ 槿(むくげ)を挿(う)ゑて墉(かき)に列(つら)なるに当つ
【現代語訳】
家をどこに建てたらいいか占って、北の丘に倚りかかるようにして建て、門扉を南の川に面して開く。
谷川を堰き止めて水を引き、井戸水を汲む代わりにし、槿を植えて壁で囲む代わりにする。