学級目標はスローガンではない

達成した状態の見える化

ダイエットの宣伝文句に「まず体内の脂肪を燃やせ!」というのがありました。
これはキャッチコピーとかスローガンと言われるものです。
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しかし「私の目標は『体内の脂肪を燃やす』ことです」と言ったらどうでしょう。
呼吸をしている限り体内の脂肪は燃焼していますから、目標とは言えません。

「一年以内に体重を11㎏減らす」とか「半年以内に空腹時血糖を99mg/dl以下に抑える」なら、何をしたら良いかわかりますね。

「体内の脂肪を燃やせ!」というのはスローガン、「一年以内に体重を11㎏減らす」というのは目標です。

スローガン(slogan)とは、理念や活動の目的を、簡潔に言い表した覚えやすい句・標語・モットーのこと。
一方「目標」とは、何かを成し遂げようとして設けた目当てであり、期限の定められたものでなくてはいけません。

「学級目標」と言いながらスローガンになってしまっているものがあります。

スローガンを目標とした場合は、それとは別に具体的に達成した状態がはっきりわかるものを同時に示しておかないといけません。

生徒会行事などで、スローガンと目標とをはき違えたものを見かけますが、スローガンならスローガンと言って欲しいと思います。

学校経営目標との関連

「学級目標は生徒が決める」という人がいますが、その場合「学級経営目標」との関係が問われます。
学級経営目標は「学校経営目標」と連動していなくてはいけません。

学校経営目標とは年度当初に配られる「学校運営計画」等の冊子に「学校教育目標」等の呼び方で載っているアレです。

学級経営目標は学校経営目標の下位カテゴリーです。
学校経営目標は「その学校の生徒全体の傾向に基づき立案」されていますから、あなたの学級だけ例外であるはずがありません。
まぁ、どんなクラスにも対応できるように漠然と書かれているのが普通です。

もし学校教育目標に三つの柱があるのなら、学級経営目標も三つの観点から立てる必要があると思います。

学級経営目標と学級目標が別々に作られたとすると、教師の指導目標と生徒の目標とが食い違う場合があります。
しかし、特に一年生やクラス替えがあった学年の場合、年度当初に自分たちのクラスを客観的に評価することは難しいはずです。
そこで担任がどういう指導をしたかが問題になります。

結果的に学級目標は、担任の学級経営目標、さらには学校教育目標と連動していなくてはいけないと思います。

特に大切なのは、担任が明確な「学級経営目標」をもっているかです。

学級目標は4月末から5月にかけての職員会議で審議しますよね。
生徒が決めた学級目標を発表するだけなら「生徒が何をしたいと考えているか」の報告で十分です。

「担任はどういうクラスにしようとしているのか、それは学校経営目標に対して正しく位置付いているのか(グランドデザインに位置づけられるものなのか)」を確かめ合うために職員会議で審議するのではないでしょうか。

また、「学級目標」は、「学級経営目標」と共に「そのクラスの改善したいところ」を入れる風潮があるようです。
つまり学級目標はそのクラスの弱点であり、学校全体から見た学級目標群の傾向は、その学校の弱点ともとれます。
もしその弱点が、学校教育目標とズレていた場合、どちらかのどこかに誤りがあると判断せざるを得ません。