目標に対し、教師の指導はどうあったらよいでしょうか。

生徒会や学級の係活動など様々な場面で「呼びかける」「伝える」という働きかけを見たと思います。
どの程度効果があったのでしょう。
また、効果があったとすればなぜ効果があったのでしょう。

目標値に対して実効性を持たせる方法が「手立て」です。

例えば「一年間、晩酌をしないことによって11㎏減量する」という行動目標をたてたとして、一年間実行してみたけど目標が達成できませんでした。
「こんなことなら禁酒するんじゃなかった。私の一年間を返せ!」というコストパフォーマンス最悪の、やらない方がましな活動になります。

目標に対して実効性をもたせるためには「行動計画」と「途中指標」が必要です。

特に数値化できる目標に対しては有効だと思います。
目標を達成するためのプログラムが「行動計画」であり、途中経過としてどのくらい達成できたかプログラムの各段階で検証するのが「途中指標」となります。
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例えば「体重を一年間で11㎏減らす」という目標を立てた場合「最初の一ヶ月で減らすことで2㎏減」「次の一ヶ月で更に2㎏減」というようにしていくのが行動計画と途中指標です。

途中指標の達成状況を見ながら、その都度「おやつも減らそう」とか「少しお酒を飲んでも、つまみを減らせばいいんじゃないか」というように次の途中指標を調整していきます。
場合によっては「晩酌をしない」という行動目標自体を見直すこともあります。

これをPDCAサイクルと言います。
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特に「一年間かけてこういうクラスにしたい」という目標に対して、この行動計画と途中指標は必須事項だと思います。

例えば「提出物100%」という目標を立てた場合、最初の一ヶ月間はどういう取り組みをして、何%くらいを達成するのか、次の一ヶ月間は何をしてどのくらいにするのかを計画させ、実行させ、失敗したらその原因を考えて計画を変更していくのです。

また、行動計画や途中目標とは別に日常の指導として「良い生徒を褒める」というものがあります。
評価的インセンティブですね。当たり前のことです。
評価的インセンティブを高めるには、生徒個人を呼んで褒めるのか全体の中で顕彰するのか等、様々な方法があります。より効果的な方法を選択しましょう。

長期計画をたてず、即効性のある指導も必要な時があります。
それは問題行動等のイベントが発生した時に評価できるものに対してです。

問題行動等に対しては、教師が「このようにしなさい」と言うことがあります。
教師の言ったことに対しては、すぐに必ず実行させなくてはいけません。

例えば「トイレにトイレットペーパーの芯を流さない」「人の靴を隠さない」等のマイナス要因に対する緊急性の高い生徒指導事案があり、「こうしなさい」と指示したとします。

「先生の指示を聞かない」事例を認めてはいけません。
これにより「やらなくてもよい」という意識が芽生え、教師の権威失墜が起こります。
ですから、この時は毅然とした指導をしましょう。

特に学年集会などで指導した内容は伝家の宝刀並の重い意味があります。

自分で指導する自信がないから学年集会でやってくれ、というのは卑怯な態度であり、プロ教師とは言えないと思います。