パソコンを本格的に授業に使うようになったのは、2校目からです。

東京ディズニーランドが開園し、子ども達を修学旅行でつれていってあげようとしたのを覚えています。
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「かくれた数はいくつ」の単元では、あらかじめy=x+3の数式を入れておいて子どもが1と入力すると大きく4という数字が表示されるプログラムを組みました。
文章題の追いかけ算や出会い算では、問題を図式化し、距離が一分ごと変化するようなグラフィックを作り、答えの求め方を考えさせました。

当時はプロジェクターやHDMI端子なんかありません。
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OHPと言って透明シートをスクリーンに映す装置があるだけでした。

そこで子ども達をパソコンの前に集めたり、パソコンの画面をビデオカメラを通して教室のテレビに映して教材提示をしていました。
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すべて「授業のこの場面で、こういう教材があったらいいのにな。」と必要があって、実際に授業でどう使うか、自分や子どもの細かな動きも考えながらBASICを汲みました。

私は文系ですから、少し複雑なプログラムを組むのに夏休み中かかったのを覚えています。

現在GIGAスクール構想というのが進んでいると言われています。
「子供たち一人ひとりに個別最適化され、創造性を育む教育ICT環境の実現に向けて、令和時代のスタンダードとしての1人1台端末環境を実現する」というものです。
国が多額の補助金を出し、市町村の教育委員会も積極的に取り組もうとしているようです。

ICT(Information and Communication Technology)とは情報通信技術のこと。
ICT教育とは、パソコンやタブレット端末、インターネットなどの情報通信技術を活用した教育手法のことです。

例えば……

教室のプロジェクタに図表を拡大投影したり、
パソコン教室でインターネットを使って調べ学習をしたり、
電子黒板に計算問題を掲示し書き込みながら解き方を説明したり、
生徒がタブレットで作った発表資料を一瞬でクラス全員の端末に共有したり……

「ひと昔前には考えられなかった教育活動」と文科省のHPには載っています。
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しかしこれらはICTを活用しなければ絶対に不可能なことなのでしょうか。
東京ディズニーランドが開園した四昔、
インターネットや電子黒板、タブレットはありませんでしたが……。

ICT環境(パソコン、タブレットなど)の整備は学習指導要領にも載せられ「これらを適切に活用した学習活動の充実を図ること」と示されました。
小学校のプログラミング学習では「様々な教科・学年・単元で取り入れ」「各学校の創意工夫により、様々な単元等で積極的に取り組む」ことが望まれており、それぞれの学校である程度、自由に実施することになっています。
「これをする」といった授業の具体的な内容は決まっていないのが現状なのです。

機器は飛躍的に進歩しました。
しかし私たちは機器を使いこなすのであって、機器に使われる授業はしてはいけないと思います。

「どうしてもこういう授業したい。そのためにはこういう教材が欲しい」という強い願いがなくてはいけません。

機器を使うために授業をするのは本末転倒です。
機器を使って授業をするのであって、機器に使われて授業をしてはいけません。
私たちは、経済産業省のために授業をしているわけではないのです。