「アイスプラネット」の復習、定期テスト対策のプリントをダウンロード販売します。

この授業は、記述力をつけることを一つの目標として展開しましたので、問題も記述問題が多くあります。

興味のある方はこちらからご覧下さい。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

悠太

中学生。おそらく2年生なので14歳。男子です。

文学作品の主人公とは、心情の変化が物語の軸になっている人物です。
この作品は「僕」の心情変化を軸として描かれているため、この悠太君が主人公です。

悠太君が「僕」と言って、「僕」の視点で物語を語っています。
このような形式の小説を
一人称小説と言います。

前回と前々回を読んでいただければわかるように、
悠太君は、はっきり言って
平均以下の能力しかない中学生です。

思考が幼稚で、自分の偏狭な知識を絶対視し、相手をバカにする傾向があります。

この文章を読んでいる皆さんや、皆さんの友だちと比べてどうですか。

だいたい、周囲に対する認識が甘い。
空気がまったく読めないと言わざるを得ません。

例えば、
弟のことを心配し怒りながらも弟が大好きなため
「これ、ぐうちゃんの好物」と夕食準備する母親を
「ちょっと変わっている」と考えます。
cooking_mama

また、弟をそんなに広くもない家に居候させている妻に気を遣って
「安心だから」と言う父親の言葉を「歓迎している」と考えています。

ご両親の言葉の裏に隠れた気持ちにまったく気づかず、
言葉通りに考えてしまうような人間です。
20190523105849_000_family_kitai

14年間も両親と一緒に暮らしていて、何を見、何を感じていたのでしょうか。

「宿題をするよりよっぽどおもしろい」と言ってぐうちゃんのほら話を聞きに行くことからも、
自分の置かれた状況や将来が展望できていないようです。

(さっさと宿題しろよ!お前の将来「受験戦争」と「就職氷河期」が待ってるんだぜ…。)


それでいて、ぐうちゃんがマジの顔をしてするマジな話を、
「ほら話」と決めつけ、
「ほら」を思いながらも、友だちに話して、
友だちから責められて初めて「僕の人生が全面的にからかわれた」と頭に血が上ってしまうような、
とても残念な性格の持ち主です。

まぁ、友だちも「証拠を見せろ」と小学生レベルの対応しかできないようですから、
類は友を呼んでいるのではないかと思います。

(感想には個人差があります。)

作者は、中学生を読者として想定し本作品を執筆したので、
読者が「自分よりバカだ」と思える人間を主人公とし、親しみやすく考えやすくしたのでしょう。

シャーロック・ホウムズの冒険譚でも、
読者より知能がやや低いワトソン博士を置くことにより
読者に優越感を与えホウムズの優秀さを際立たせています。
(『名探偵コナン』の○○刑事はもっと激しいようですね。)
mig

よくある手法です。

悠太君は、おそらく現在50歳くらい。
津田さんは、自ら望んで定職に就かなかったようですが、
悠太君は、就職氷河期のあおりを受けて、望んでも定職に就くことができず、
ご両親の年金を頼りに生きているということがないように祈っています。

読者であるみなさんは、
悠太君と同じレベルになって物語を読んでいくというのはどうかと思いますよ。