「アイスプラネット」の復習、定期テスト対策のプリントをダウンロード販売します。

この授業は、記述力をつけることを一つの目標として展開しましたので、問題も記述問題が多くあります。

興味のある方はこちらからご覧下さい。

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Q 「でもまあもう少し」の意味

「こんな意味があったのか。」の「こんな」は

  • 旅費がたまったから、これからまた外国をふらふらしてくるよ。
を指しますから、
  • でもまあもう少ししたら、旅費がたまります
という意味です。

しかしこれだけではありません。
悠太が「こんな意味があったのか」と驚いたのは、
物語の最初の方で「『いそうろう』から卒業しなさい」と母に怒られた時のぐうちゃんの
  • でもまあもう少し
を思い出したからです。
ですからぐうちゃんが
  • いそうろうを卒業する=悠太の家を出て行く
ということを始めて理解した(おバカの)悠太君です。


ぐうちゃんの考えている外国旅行は1週間とか1ヶ月といった短期のものではありません。
何年もかけてする旅なのでしょう。
このために、何年もかけて資金稼ぎをしていたのでしょう。

短期だったら夏休みの測量バイトくらいで十分ですし、しょっちゅう旅行しているはずです。
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…これじゃぁお姉さんが心配しても当たり前ですね。
(アニメ『氷菓』では,ぐうちゃんと同じように外国に旅行して帰ってこなくなった人の話が出てきますよ。ぐうちゃんとほぼ同世代の人です。)

  • 定職につかず、アルバイトをして資金を稼いでは、それでずっと世界を放浪する生活
を送る弟を姉として心配し、そういう生活を息子には送って欲しくないという母親としての切実な願いが酒の勢いでポロッと出たのでしょう。

一方父親としては、自分もそういう生活に憧れる面があったのでしょうか、比較的好意的ですね。
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いずれにせよ、少し解けてきたぐうちゃんに対する気持ちを「自分に対する裏切り」ととらえてしまう、自己中心的な悠太君でした。

ちなみに、なぜ急にお金がたまったかと言うと、バブルの時期だったからです。
地価が値上がりし、そのために、相当条件のいい測量のアルバイトが入ったのだと思われます。

Q 「不思議アタマ」とは何か

  • 勉強をたくさんして、いっぱい本を読んで、いっぱいの「不思議アタマ」になって世界に出かけていくとおもしろいぞ
とあります。


「不思議アタマ」になるための条件は「勉強をたくさんして、いっぱい本を読」むことです。
つまりたくさんの知識を身につけることですね。

そしてその知識に対して「不思議」……つまり興味や疑問をもってから「世界に出かけていくとおもしろい」というのです。


従って
不思議アタマ」とは

  • 身につけた知識興味や疑問をもつこと
です。

テストによく出されますから注意しましょう。

特に多い間違いは、「疑問をもって知識を身につけるとよい」とか「疑問をもつとおもしろい」とか、なんだか先生たちが授業で考えそうな答えがあります。
これらは全部×です。(ここで先生に媚びを売ってどうするの?)


悠太くんは勉強嫌いで、宿題から逃げるためにぐうちゃんの部屋に行ったチキン野郎です。
そしてアナコンダの話などでは、
自分の狭い知識を全てと考え、
そこから興味や疑問をもつことができず、
入浴を口実に逃げ出します。

そして友だちの無責任な感想を真に受けてぐうちゃんが嫌いになります。

そんな悠太君へのぐうちゃんのアドバイスです。

「勉強しろ。勉強した内容に興味をもて。」とぐうちゃんは言いたかったのでしょう。

Q 「ありえねぇ」の意味の違い

この文章では「ありえない」を二つの意味で使っています。


悠太君は、辞書そのままの

  • あるはずがない
…つまり非現実・非実在の意味で使っています。


いっぽうぐうちゃんはアナコンダの話を

  • ありえなくはない
つまり「現実であり実在する」といい、
  • それこそありえないほどだ
と、非現実・非実在と思っていたことが
  • それこそ信じられないほど
現実にあり、実在しているのだ、と言っています。


悠太君は

  • 実在しないことを「ありえない」
といい、ぐうちゃんは
  • 実在しないと思っても本当は実在する事例が「ありえない」くらいたくさんある
と言っているのです。

Q 「アイスプラネット」の主題

ぐうちゃんからの手紙、特に「不思議アタマ」と『アイスプラネット』という題名と関連します。自分で工夫してまとめてみましょう。

 うまくできない人は、上の「不思議アタマ」の解説をもとに、指定された字数でまとめればそれで十分ですよ。

Q ぐうちゃんへの手紙を書くときのポイント

ぐうちゃんからの手紙が、最後の場面になっているせいでしょうか。
「ぐうちゃんへの手紙」を書かせる授業があるようですね。

これは、実は

  • ぐうちゃんからの手紙を読んだときの悠太君の気持ちを書く
という課題です。
  • 読者として、自分はこの作品を十分理解しており、更に主人公の気持ちになって考えることができる
というアピールを先生にするのが正解です。


まず押さえておきたいのは、結末を文学的文章としては大反則の「写真によるネタばらし」にしてあるということ。
読者のみなさんは悠太くんに送られた2枚の写真を見て「ああ、ぐうちゃんの話は本当の話だったんだな」とわかる仕掛けになっています。

賢明なみなさんはこんなもの見なくても、ぐうちゃんの話は正しいだろうと思いますよね。
だいたい作者は今どきの中学生をなめています。


作者になめられているからと言って、私たちは課題をきちんとこなさないといけません。

まず

  • 自分(悠太)は、写真をみて、本当のことだったのかと驚いた
という驚きの気持ちをぐうちゃんに伝える手紙を書きましょう。
そして、ぐうちゃんが家を出て行くときの
  • 何も言わずに僕の手を握りしめ、力の籠もった強い握手
を思い出し
  • ひょっとしたら、僕に証拠の写真を見せてくれるということだったんだね
と、作者の期待通りの答えを書いてあげましょう。
ついでに
  • 「いつもより少し長い仕事」は僕のためだったのか
という自己中全開の付け足しもアリです。
(論証不可能な内容ですが,「ぐうちゃんへの手紙」だったら何を書いてもアリです。先生にアピールすることが第一義です。)


そして自分は

  • これから一生懸命勉強して、ぐうちゃんの言うように、たくさんの知識を身につけ、その知識の中身に興味や関心をもって「ありえない」ことを探していきたい
と、先生が喜ぶようにまとめると、良いと思います。
ここで「不思議アタマ」という言葉を使わないで、その内容を解説するように書くことがポイントですよ。


NGは

  • なぜアナコンダの写真はないのか
です。

教科書で使われている写真は作者が実際撮影したものですが、
作者はアナコンダの写真を持っていないと思われます。

なぜならぐうちゃんの話すアナコンダの話は、実は学問的には立証されていないことだからです。
ぐうちゃんの話すアナコンダは、いわゆる伝承・伝聞の話です。
世の中にぐうちゃんの話すようなアナコンダは実在しているのか証明されていない……それこそ証拠の写真はないからです。
動物園レベルの大きさのアナコンダの写真ならそこらじゅうにありますが、
馬を食べる(ことのできる大きさの)アナコンダの写真なんか世の中にないのです。
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動物パニック映画『アナコンダ』(1997)
こんな写真は、映画の中でしかないのです。

あと、当然NGなのは、

  • いくら学生運動の団塊の世代だからって、いつまでもヒッピーやってるんじゃねぇ。世の中見てみろよ。島耕作(ぐうちゃんと同世代)なんて、もう課長だぜ。
とぐうちゃんに説教してはいけませんよ。
そうしたらもうぐうちゃんは日本に帰ってこれなくなります。かわいそうです。
あなたは悠太君よりずっと立派な中学生を演じるべきです。
大人になりましょうね。